こんにちは、体臭防止アドバイザーのケイタです!
今日も登校ありがとうございます。
「自分はわきがなんだろうか・・・」
いろいろ授業を展開してきてみても、未だにお悩みの方、きっといらっしゃることと思います。
以前、わきがのにおいについて授業をしたときに、少しわきがの判断基準についてもお話をしました。
まずは、改めて上記の授業を復習した上で、今日の話を聴いていただければと思います。
・・・・・・はい、復習は終わりましたか?
では進めましょう。
まず、判断基準の一つとして、
「シャツの脇の下がすぐ黄ばんでくるかどうか」
というものを紹介しました。
目に見えて分かりやすいものとしてこの例をお話ししたのですが、これは判断基準の一つにすぎません。
他にもいろいろ判断基準があります。
で、以前の講義では、
『わきがだろうとわきがでなかろうと、あなたやあなたの周りの人があなたの体臭を気にするのであれば、すぐに対策をする必要があります』
ということもお伝えしました。
実際、においにお困りであれば、
わきがかどうか悩む前に早めに対策をしてしまえばよいのです。
わきがであってもなくても、においへの対策はデオドラント剤を使用したり、その他いろいろな方法ですることができますから。
とはいえ。
自分がわきがであるかどうか、それがどの程度の症状なのか知ることで、今後より対策しやすくなることも事実。
私としては、できることであれば自分自身でより効果的な対策をするために、自分のにおいのことをより深く知っておいた方がいいと思います。
では、どうしたら自分がわきがかどうか分かるのでしょうか?
その方法は、わきがの専門家ではないあなたにとってはただ一つ。
「専門家に診てもらうこと」すなわち、「病院やクリニックに行くこと」です。
今日のお話の目次(もくじ)
わきがの診断をしてくれる病院やクリニックって?何科なの?
「病院やクリニックね!よし、今すぐ行ってみよう!」
と、即行動できるわけはないですよね。
僕もちゃんとそれは分かっているので、ちゃんとご紹介します。
まず知らなくてはいけないのは、
「何科にかかるか?」ということでしょう。
わきがを外来で診てくれるところは主にこの3つの科になります。
「皮膚科」「形成外科」「美容外科」
それぞれ、大まかにどのように違うかをご説明します。
病院やクリニックによってどの程度診てくれるかは違いますが、まずどこの科に行こうかな・・・ということの参考にしてください。
皮膚科
主に、「皮膚の病気」を診るところ。
わきがは「腋臭症」という病気なので(以前の記事参照)、皮膚科医であれば知らない人はいないと言ってよいでしょう。
わきがは腋臭症っていうんですよ!という内容は、下の記事を参考にしてください。
https://nioikunkun.com/aboutwakiga/
ただ、皮膚科は主に「時間の経過と共に治る病気」や、「症状が軽快する病気」を診ることが多いので、わきがはあまり詳しくない、という医師も多いです。
たとえば、原因はよく分からないがわきがただれることがある、皮膚に炎症ができることがある、わきがのにおいとともにかゆみを伴う、というような場合は、皮膚科が最も適していると思われます。
逆に、皮膚に問題がなさそうなのにただただ臭い、という場合は、あまり対応してくる皮膚科医はいないと思ってよいでしょう。
形成外科
見た目に何らかの異常がある人向けの科です。
わきがは別に見た目には異常がないので、形成外科なのかな・・・?と思うかもしれませんね。
でも、「わきが=腋臭症(えきしゅうしょう)」の治療方法の一つに「手術」があり、それが形成外科の範疇なんです。
ですので、形成外科でわきがかどうか調べてもらうこともできるというわけです。
美容外科
見た目をよりよくすることが主目的の科です。
「美容整形」を考えればよいでしょうね。
特に問題のない身体のパーツを、自分の好きなように変えるという行為なので、健康保険は使えないというのが基本。
こういうことから考えると、わきがは美容外科というより形成外科寄りだなと思うと思うのですが、美容外科とうたっている病院やクリニックでも意外とわきが治療のことをホームページで宣伝してみます。
よくよく診てみると形成外科もやっています、というところも多いのですが。
基本は形成外科で!
ただのわきがということであれば、僕は形成外科の受診をおすすめします。
なお、「病院とクリニックって、どう違うの?」とたまに聞かれますが、
大まかに言えば「病院は大きい、クリニックは小さい」です(笑)。
入院ができるような「病床」というものが20床以上あると病院と言うらしいですね。
病院やクリニックでどんな検査や診察をするの?
実際行ってみて、どんなことをされるのだろう・・・。
不安ですよね。
いわゆる病院の検査のように、聴診器を当てたり熱を測ったり、もしかしたら血液検査なんて・・・?
ハードルが高いというイメージがあるかもしれません。
大丈夫、そんなにこわがらないでください!
余裕ですから!
病院・クリニックによって多少差はありますが、基本的にはこの3つをします。
・アンケート(問診票)
・においのチェック
・カウンセリング
順番に説明していきます。
アンケート
最初に出した、わきがの特徴の一つである「シャツの脇の下が黄ばむ」なんていうような、わきがさんあるあるが並んでいます。
他に例を出すと、「汗をよくかく」「両親がわきがである」「耳垢が湿っている」など。
その他、健康上の項目がいくつかあると思います。
「大きな病気をしたことがある」「持病がある」「運動をする」「お酒を飲む」「たばこを吸う」など。
場合によっては、性格のチェックが入っていることもありますね。
「心配性だ」など。
においのチェック
実は、これがメインの「わきが診断」なんですよね。
わきがのにおいってご自身じゃ分からないと思いますが、専門家は何千人(?)ものわきがのにおいを嗅いできているので、わきがのにおいが分かっているんです。
においのチェックの方法は・・・
バンザイしてくんくんですよ。
これが最も恥ずかしいかもしれません。
わきが特有のにおいがしたら、わきがであると診断できます。
わきがであった場合は、その強さによって、どの程度のわきがであるか(日々のケアで大丈夫なレベル、手術が必要なレベルなど)を診断します。
カウンセリング
わきがだと思っている理由や、どういう治療を希望しているかなど、医師と話すことで今後の方針を明確にしていきます。
もちろんこれも大切なことで、わきがの症状は手術してもいいレベルだけどしたくない、逆にそんなに強いわきがではないけど手術したい、など、当たり前ですが本人の意向が最大限尊重されます。
また、医師はこのカウンセリングを通して、あなたの心理状態も探っています。
どういうことか・・・?というと、「自分はわきがだ、臭いんだ」と思い込んでいるけれど、実はわきがではない、というような人が結構多いのです。
後日お話ししますが、一種の思い込み・強迫観念で治療を進めたい、という人がかなり多いので、医師はこのカウンセリングにかなり気を遣います。
逆に言えば、カウンセリングを軽視する病院やクリニックであれば、あまり頼らないほうがいいのではないかと僕個人的には思っています。
わきがの診断は恥ずかしい?
においのチェックが、わきがのメインの診断だとお話ししました。
この、脇をくんくんする、というもの。
想像してみると分かるでしょうが、日常では考えられない行為です。
ふだん、わきがだと思ってキチンをケアをしており、人前には絶対さらさないようにしている脇。
それを、間近で嗅がれるわけです。
女性の産婦人科、男性の泌尿器科と同等か、人によってはそれ以上に耐えがたい状況かも。
「こんなことされるなんて、恥ずかしくて診察も受けたくない!」
と、もしかしたら思われるかもしれませんね。
でも、よく考えてみてください。
医者ですよ?何人診てきていると思いますか?
別に医者は何とも思いません。
仕事ですから。
それに、あなたがいかに自分が臭いと感じていても・・・
世の中は広い。
上には上がいます。
医者が生涯を通じてNo.1の臭さの人くらいは覚えているかもしれませんが、
数百人、数千人、数万人の患者の中で、
あなたが一番臭いとは到底考えられません。
つまり、医者の意識の中に、「この患者マジくせぇ」と一生すり込まれることはないのです。
くんくんして、「うん、わきがだね。比較的症状の強いほうだと思います」
と、その場で言われる程度。
カルテに記入したら忘れていますよ。
ですから、気にせず堂々と、胸を張って診察受けましょう。
医者の診察にびくびくするのと、一生わきがかもしれないと悩むのと、どっちがいいですか?
本当ににおいだけでわきがの判断ができるの?
「脇をくんくんするだけでわきがかどうか本当に分かる?」
僕はクライアントにそこまで聞かれたことがあります。
その答えは、
「はい、分かります・・・けど、たまに間違えます(てへっ)」
てへじゃねぇよ、ですよね・・・。
(あ、てへって打ったのは僕だった、ごめんなさい)
「間違える」というより、判断がつかない、ということはそんなに高い確率ではないけどあり得ますよ。
基本は「においを嗅ぐ」というところでの診断なので、その日の汗の量だったり、風呂に入ってからの時間だったり、体調だったり、いろいろなことで変化します。
医師もプロなのでたいていのことは見抜けますが、明確な指標がないため、やはり診断は多少変わる可能性があるでしょう。
「わきがではありません!」と「絶対わきがです!」
というくらい、かけ離れることはないでしょうが、
「体臭はありませんが、わきがとまでは言えませんね」
「わきがのようではありますが、軽度なので基本的な対策だけで十分でしょう」
というような、微妙なラインで上下することはあり得ます。
また、「手術をしたほうがよいですね」という診断だった場合でも、手術の方法や費用などは病院やクリニックによって異なりますし、手術をすべきかどうかの判断も医師によって異なります。
このように、においだけでは判断が分かれてしまう場合もあるので、「問診」が活きてくるのです。
アンケートのような問診票と、対面で行う問診(カウンセリング)。
これを加味した上で、わきがかどうかの総合判断をして精度を上げているのです。
わきがかどうかを正確に診断してもらうためには?
せっかく行ったのに、診断があいまいだったらあまり意味がないですよね。
そういったことがないようにするためにも、最低限これは守りましょう。
「デオドラント剤をつけない」「香水をつけない」
もしデオドラント剤や香水でわきがの部分にカバーをしてしまうと、判断の阻害要因になります。
病院・クリニックでわきがの診察をしてほしいなら、これは必ず守るように。
もう一つ、正確な診断のために必要なことがあります。
それは、
「最低2箇所、病院やクリニックを受診すること」です。
いわゆる「セカンドオピニオン」というやつですね。
医者と言っても人。
判断には医者の気持ち・わきがに対するスタンスが入ります。
同じにおいでも、「わきがだけど、このくらいなら手術はしないほうがいいですよ」という医者もいれば、「わきがだから、絶対手術はすべきです!」という医者もいます。
ただただわきがかどうかの診断をしてもらうだけならあまり影響はありませんが、万が一「手術、してみようかな・・・」と頭をよぎった場合は、一人の医師の意見だけでは危険だと僕は思います。
また、手術をするまで至らなくても、日々の過ごし方で気をつけたほうがいいことや、効果的なエチケットの豆知識も、2人の医者に診察してもらえば2倍聞くことができますよね。
(まぁ、僕の情報だけでも十分です!ってくらいの授業をこれからしていきますけどね・・・(ライバル意識))
ですから、診断は是非2件以上の病院・クリニックで受けてください。
「費用面が心配・・・」という声が聞こえそうなので先に言っておきましょう。
診察は多数の検査をするわけではないので低額の場合が多いですし、場合によっては無料カウンセリングをしてくれるところもあります。
あまりお気になさらないで受けに行ってください。
なお、わきがは非常にセンシティブな内容だと捉えられているため、完全予約制をとっている病院・クリニックもあります。
事前にホームページ等でチェックしてから行ってくださいね。
どこの病院やクリニックがいいの?
もしあなたがすぐに手術をしたいと思っているのであれば、実績や費用などを重要なものとして捉えればよいですが、そうでない場合は、このようなことを根拠に探してみるとよいでしょう。
・通いやすさ
・雰囲気
・無料カウンセリングがあるかどうか
もし行ってみて、「やっぱり手術したいけどこの病院はちょっと・・・」と思うなら、そのとき初めて実績や手術費用をインターネット等で調べていけばいいので、まずは「診察してもらう」という第一段階のハードルが低いところを選べばOKです。
全国規模の病院・クリニックだと、
スキンクリニック
http://www.skin-c.com/operation/wakiga.html
というような、わきがや男性特有の悩みで全国展開しているところがありますので、そういったところだと比較的頼りやすいでしょう。
また、もう一つの選択肢として、
「わきが 治療 ○○(自宅の市区町村)」
とインターネットで検索し、ヒットしたところに行くというものもあります。
おそらく個人の病院・クリニックで、実績多数のところもそうでないところもあるでしょうが、個人だからこその厚いフォローが期待できるかもしれません。
院長が直々に診てくれるというのは信頼度も高そうですしね。
僕のおすすめとしては、全国展開しているところと、地元のところの両方にまずカウンセリングを受ける、ということです。
先ほど申し上げたとおり、僕は2カ所以上のところで診察を受けることを推奨していますので、その2箇所は少々タイプの違ったところに行ってみるといいと思うのです。
わきがの手術をするつもりがないのに、診てもらえるの?
わきがかどうか知りたいだけなのに、手術ができる病院やクリニックを受診してもいいのか、とよく聞かれます。
「はい、問題ありません!」
「手術して思いっきり儲けたいぜ!ウェーイ!!!」なんていう医師なら強引に手術を勧めるかもしれませんが、もちろんそういった人はまれ。
基本は、わきがかどうかを診断して、患者さんにとって手術が必要でないレベルなら手術は勧めてきません。
先生だって、自分の仕事にプライドを持っているはずです。
ただ、手術は受けないにしても、手術でどう改善されるのか、ということは話を聞いておくとよいでしょう。
手術はわきが対策に抜群の効果を発揮しますので、後々「受けてみようかな・・・」ということになるかもしれません。
僕から「手術を受けましょう!」という無責任なことは言えないですが、手術を受けて「もっと早く受けておけばよかった!」という人は結構いますので、情報だけは得ておくのが吉です。
まとめ:病院やクリニックをしっかり頼ろう!
体臭・わきがは、あなたが生きている限り、一生付き合うものです。
ただ一人で悩んでいるより、まずは専門的な意見を採り入れましょう。
自分がわきがかどうか、わきがであればどの程度の強さなのか、ということは、もしかしたらちょっと知りたくないかもしれません。
でも、自分の状況をよく知っておいたほうが、これからのにおい対策に確実に役立ちます。
まずは勇気を出して、一歩を踏み出しましょう!
以上、体臭防止アドバイザー・校長のケイタでした!