こんにちは、体臭防止アドバイザー&わきがのがっこう校長のケイタです。
今日の授業は、「子どもがわきがなんですが・・・」ということに対するアドバイスです。
今のあなたには直接関係のないことかもしれませんが、もしあなたに子どもがいらっしゃるとしたら、必ず知っておいてほしいことがあります。
それでは早速始めていきましょう。
今日のお話の目次(もくじ)
子どももわきがになるの?わきがはいつから?
わきがというのは、何も大人だけに限った問題ではありません。
わきがの人のイメージは、何となく太ってて、不潔そうで、男の人で…というものかもしれませんが、実際はかわいらしい子どもでもわきが、ということがあるのです。
では、いつ頃からわきがになるのでしょうか。
多くの場合は、思春期に差し掛かるころ。
もっとわかりやすく言えば、第二次性徴期に入るころ。年齢にしてみれば、早い子で7歳くらい、平均的には10歳ごろといわれています。
まだまだあどけない表情の頃ですよね。
この頃からわきがの兆候は徐々に顕れてきて、だいたい18歳くらいまでにりっぱなわきがさんに育ちます。
小学校に入ったときくらいからわきがと戦わなくてはいけないなんて、わきがである僕からしてみると残酷なことだな…と思ってしまうのですが、そんなこと言ったってわきがになる人はなるのです。
ある意味運命でもあり、個性でもあり、必然でもあり。
嘆いても仕方がないですので、子どもがわきがであるのであれば、しっかりとそれを認めて、適切な対策をしていくようにしましょう。
あなたのわきがが子どもに遺伝!?
もしあなたか、あなたの配偶者がわきがであるとしたら、そのわきがは子供に遺伝している可能性が高いです。
わきがというのは、遺伝子的には「優性遺伝」であると言われています。
遺伝子には、「優性」と「劣性」という二つのパターンがあって、文字どおり「優性」は「劣性」よりも強いんですね。
子どもはお父さんの遺伝子とお母さんの遺伝子を受け継いで生まれてきますが、わきがである遺伝子とわきがでない遺伝子が混ざった場合、「優性」であるわきが遺伝子のほうが勝ってしまうのです。
つまり、わきがの人とわきがではない人から生まれた子どもは、わきがになってしまう、ということになります。
(※正確に言うと、わきが遺伝子は不完全優性なので、必ず遺伝するというわけではありません。「高確率で遺伝する」ということです)
ですので、あなたがわきがさんであるなら、あなたの子どももわきがさんになる可能性が高いのです。
…そう悲観的にならずに。人生はわきがであるかどうかだけで決まるものではないことはあなたが一番よくわかっていると思いますから。
子どものわきが対策で最も大切なこととは
子どもがわきがである、ということが分かり、小学校低学年のうちに徐々にわきがの兆候を示し始めた。
そんなとき、まず考えることは「わきがのにおいを消す」ということでしょう。
僕がこのがっこうで述べている対策は、基本的には大人向けの対策で、その中でもどちらかというとにおいのきつい男性向けではあります。
手術や香水など、子どもには適さないと思われる対策はありますが、デオドラント剤を使うという対策は子どもにも有効です。
(ただし、刺激が少なめのものを使用することをおすすめします)
ですので、子どもがわきがになった場合、「どのデオドラント剤がいいのだろう…」ということで頭がいっぱいになってしまうと思うのですが…
実はそれより前に、考えるべきことがあります。
それは、「子どもの心」です。
子どもはとても傷つけやすく、とても傷つきやすい
小学校低学年くらいの子どものことを思い浮かべてください。
わいわい無邪気に遊んでいるようなイメージがあるかもしれませんが、大人からすれば実に残酷なことをしている場合があります。
虫を平気でつぶしたり…ということもそうですが、僕が今回言いたいのは、
「人を傷つけるような言葉を軽い気持ちで口にする」ということです。
簡単に言えば、「これを言ったら相手がどう思うだろう」ということを考えずに、思ったことをそのまま言ってしまう、ということですね。
そのような小さい子が、目の前にわきがのにおいのする人が現れた場合、どういう態度を取るか、容易に想像できるでしょう。
「うわ、くっせえ!こいつ超くせぇよ!どっかいけ!」
と言いながら、全力でその人を遠ざけ、馬鹿にし、最低な扱いをします。
そして、そのわきがのにおいのする人が、同世代の子どもであれば…
その子は確実に孤立します。
いじめに遭い、傷つき、トラウマになり、場合によっては生きる希望をなくします。
子どもの世界というのはとても狭いものですから、友達からひどい扱いを受けると、自分の人生すべてが終わってしまったと考えてしまう可能性が高いです。
このような事態になることは、何が何でも避けなければいけません。
身近な大人が全力で守ってあげることが何よりも大事
子どもがわきがである場合は、何よりも子どもの心を守ってあげることが大事。
あなたが親であるなら、自分の子の心を第一に考えてあげてください。
では、どうしたら子どもの心を守ってあげられるでしょうか。
まず重要なことは、
「子どもが友達に臭いといわれるより先に、親が体臭を気にするよう教えてあげる」こと。
子どもにわきがの話をしてもわからないと思うので、「汗や体臭というものは臭いものである」ということを伝えましょう。
ただし、同時に「適切な対策をしていればにおいは防げる」ということも伝えるようにしてください。
臭い、ということばかりを言っていると、においを気にしすぎるようになり、過度な対策をとってしまうことにもなりかねませんので。
なお、別に「あなたはわきがだよ」「あなたは人一倍臭いんだよ」ということは伝えなくてもよいと思います。
「小学生になるとみんな汗臭くなる。だからこういった対策をしようね」という感じで十分でしょう。
わきがになる少し前からこういう話をしておけば、もし友達に「臭い」と言われたとしても、「みんな臭いものなんだ」「たまたま今日の汗対策が足りなかったんだ」と考えるくらいで済みます。
そして、誰かに臭いと言われた、ということを親に話してくれるような関係作りも必要ですよね。
そういった関係が築けており、「ねぇ、今日〇〇くんに臭いって言われた」という話を子どもがしてきたら、僕がこのがっこうで紹介している対策法をまた新たに教えてあげればいいのです。
もしそういう話をしてこなかったとしても、わきがさんとしてしっかり授業を受けているあなたなら、適切なタイミングで「これを使うといいよ」「こういうことをしたほうがいいよ」と紹介できますよね?
あなたがあなたのためにしてきた勉強は、子どものためにもちゃんと使えますから。
まとめ:あなたが経験したわきがの悩み。子どもには引き継がないで
あなたがわきがなら、子どももわきが。
ショックかもしれませんが、あなたがわきがの対策を知っておけば、子どもの悩みは最小限に抑えることができます。
わきがのにおいが出てきたときから、あなたがフォローできるのですから。
あなたも知ってのとおり、わきがさんは毎日しっかりわきが対策をしていく必要があります。
わきがのにおいがゼロになることはありませんが、人に気づかれないくらいに抑えることは可能です。
つまり、ちゃんとフォローできれば、あなたの子どもはわきがだと気づかれずに生活をすることが可能だということです。
あなたはわきがでずっと悩んできたのでしょう?
かわいい自分の子どもを守ってあげられるのは、あなた以外に考えられないのです。
まずは子どもに寄り添い、子どもの心を第一に考えた対策をしてあげてくださいね。
以上、体臭防止アドバイザー&校長のケイタでした!