こんにちは、体臭防止アドバイザー&わきがのがっこう校長のケイタです。
本日も授業への出席感謝いたします!
前回、前々回に引き続き、今日も「自己臭恐怖症」についてのお話です。
あなたは、前回と前々回の講義を受けてどう感じましたか。
「自分は自己臭恐怖症じゃない、ホントに臭いから・・・」
そう感じていて、しっかり毎日ケアしているのであれば、ちょっとその程度を考えてみてください。
あまりにもにおいを気にしすぎていませんか?
「わきが・体臭対策はしっかりしようね!」なんて言っているこのがっこうで、「気にしすぎじゃないの?」なんて水を差す。
すごく矛盾した行為のようにも感じますけど、要は程度の問題。
もしあなたが、一日中においを気にしていて、そのことが頭から離れず、まともに生活を送れない・・・というくらいにまでなっていたら、今日の授業は大変参考になると思います。
あなたがそこまで思い詰めていなかったとしても、今日の授業を聞いておくだけで、万が一、重度の自己臭恐怖症になってしまいそうなとき、少しは歯止めがかかるはずです。
ですので、しっかり学んでおいてくださいね。
前回、前々回の復習が不十分な方は、是非再度勉強してから、今日の授業に移ってくださいな。
今日のお話の目次(もくじ)
自己臭恐怖症になるきっかけは何?
そもそも、自己臭恐怖症はなぜなるのでしょうか。
もし、なるきっかけがあるのであれば、ならないように気をつけることができますよね。
では見ていきましょう。
自己臭恐怖症になるきっかけは、ほぼこのどちらか。
1.誰かに「臭い」と言われる。
2.誰かの行動が、「もしかして自分が臭いからそうしたのかな」と疑われるような行動だった。
まず、1について。
実際にわきがやきつい体臭を持っていなくても、そう言われる場合があるでしょう。
例えば、運動をした後は誰もが汗臭くなりますし、外で遊んだり、体育の授業の後は砂ぼこり臭くなります。
洗濯物の生乾きのにおいであったり、お昼に食べた焼肉や餃子のにおいであったりする場合もありますし、加齢臭のある人の近くにしばらくいたり、珍しい柔軟剤を使って洗濯をした服を着ていたりするかもしれません。
そこで、優しく言われるならいいのですが、馬鹿にされたり、茶化されたり、軽蔑されたりすると、「俺は臭いの・・・?」と傷つくのです。
僕もきっかけは友人の心に刺さる言葉でした(詳しくはプロフィールを読んでね…つらい過去です)。
まぁ僕は実際わきがだったから、自己臭恐怖症のきっかけというわけではないんだけど。
2について。
例えば、電車に乗り遅れそうだったけど、走って何とか間に合い、やれやれ・・・と座席に座った。
そのとき、隣にいた若い女性が、すっと席を立った。
こういった場合、「あれ、俺、そんなに臭いのかな・・・?」と思ってしまったりしませんか。
隣の女性は、ただ次の駅で降りるだけだったり、改札に向かう階段の近くで下車できるように、他の車両に移っただけだったりします。
あれ、もしかして…と思うと、ずっと気になってきます。
さらにもう一度同じようなことが起こると、不安が確信に変わってしまったりします。
実際、臭くて席を立ったかどうか分からないのに。
なお、これ以外にも、自分にある少しの体臭・汗臭さを自分で嗅ぎ取り、自己臭恐怖症に陥る場合もありますが、多くは1や2のきっかけと合わせ技で、自己臭恐怖症を助長することになると思います。
自己臭恐怖症のきっかけ+〇〇。これが自己臭恐怖症をより強いものに…?
先ほど述べたきっかけをもとに、重要な要素があるのです。
それが、「性格」。
心配性、人の目を気にする、自分に自信がない、優しすぎる、など。
自分が悪いんじゃないか、自分が迷惑をかけているんじゃないかと思いやすい人が、においの対策をしなくちゃ、と、体臭を気にし始めるのです。
こればかりはその人の個性ですし、この性格が悪いというわけではありません。
人のことを真剣に考えられる、いい人でもありますからね。
みんなこういう気持ちは少しは持っていないといけないと思いますよ。
周りのことを気にしない人がいるから、対策をせずににおいをまき散らし、わきがが嫌われたりするのですから…。
もし、「あなた、優しすぎるよ!」とよく言われたり、自他ともに認める心配性という人は、少し注意したほうがいいかもしれませんね。
自己臭恐怖症は治るの?
このような経緯で、自分でも気づかないうちに自己臭恐怖症になっていたりします。
(自己臭恐怖症って何だっけ…を何となく忘れた人はもう一度復習!)
では、この悩ましい自己臭恐怖症は治るのか?ということ。
これは、僕から「治ります!」と確実にお伝えすることはできません。
なぜなら、これは心理的な要素が大いに関係するから。
僕は医師ではないから、実際何%の人が良くなっているかというのは分かりません。
そして、おそらく、「治る」という言葉も適切ではないでしょう。
「寛解」ということになるのではないでしょうか。
「寛解」というのは、症状が出なくなり、安定した状態を維持できているということ。
自己臭恐怖症でいえば、「自分が臭いのではないか」ということが必要以上に気にならなくなった状態。
「寛解」という言葉は、いわゆるうつの状態の治療の際によく使われます。
うつの場合も、うつが治る!というのはあまり言わず、日常生活でうつの状態にならなくなったら「寛解」とされます。
治った、と言ってもいいのでしょうけど、心の状態は数値化できません。
セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリンなどの神経伝達物質がどの程度減ったらうつ、という判断も今のところできないようなので。
というように、うつで「寛解」とされるように、自己臭恐怖症も「治る」とはっきり言えないと思うのです。
ただし、治らないのか…と落ち込む必要はないです。
僕の経験上ですが、心理的なアプローチで気持ちを和らげる治療と、実際のにおい対策を並行して行っていけば、においはそれほど気にならなくなる確率は相当高いです。
自己臭恐怖症の人は、もとはたいして臭くないのですから、「あ、俺臭くないんじゃないかな…」と感じ始めたらどんどん快方に向かうんですよ。
だから、不治の病だとか思わないで大丈夫。
悩むより先に、さっさと相談しに行ってしまいましょう。
自己臭恐怖症の治療法は?
自己臭恐怖症は、心が大きく関係します。
ですので、自己臭恐怖症を治療するには、まず、「心療内科」のお世話になることになるでしょう。
必ずしもお世話になる必要はないかもしれませんが、僕は心療内科に行くことを強くおすすめします。
なぜなら、心のプロだから。
心の状態がよくないのであれば、プロに相談するのはとてもいい選択だと思いませんか?
心が不安定な状態は、よく、「心が風邪を引いた」と表現されます。
風邪はほうっておけば治るかもしれませんが、病院に行って薬をもらえばもっと早くよくなりますよね。
それに、単なる風邪だと思っていたら、ウイルス性の流行病だった、なんて場合は、病院に行っておかないと相当苦しむことになります。
自己臭恐怖症も、それと同じ。
自力で気持ちを切り替えつつ、克服することも可能でしょうが、適切な治療を行ったほうが、ずっと楽によくなります。
少なくとも、「あなたの味方が一人増える」のです。
それだけでも行く価値あり!と断言できます。
自己臭恐怖症のために病院に行ったら、どんなことをするの?
心療内科、行ったことありますか?
行ったことあるならわかると思いますが、全然怖いところじゃないですよね(笑)。
何を隠そう、僕も一時期行っていたのですが、むしろ「これ病院かな?」と思うくらい。
注射も血液検査もないですから。
まず行うのは、問診。
風邪を引いたときと同じ。
その次に行うことは、医者の方針によってずいぶん変わります。
投薬を中心に行う医者や、心理カウンセラーによるカウンセリングを中心に行う医者。
データを一応取っておきましょうということで、脳波を測ったりする医者。
いろいろな医者がいますが、どれも怖くないし、痛くないです。
ですので、「心療内科」という言葉から抵抗を感じずに、気軽に行ってみてください。
自己臭恐怖症にならないために
僕は、「日々の正しい対策」が、自己臭恐怖症の防止につながると思っています。
なぜなら、「ちゃんと対策しているから大丈夫、確かににおいも消えていそうだし」と思えることが、「わきがでもこの程度の対策で何とかなるんだな」という安心感を生み出し、そこまでにおいを気にせずに生活できるようになるからです。
一方で、こういったことは、自己臭恐怖症を助長するのではないかと思うのです。
巷で、「一度塗れば一日中効果が続く!」とうたっているデオドラント商品を使ったのに、一日持たない・・・。
「超強力!強いわきがのにおいもシャットアウト!」って書いてあるのに、すぐ臭くなる・・・。
自分のにおいに対する対処法はないんだ、そう思ってしまうことは往々にしてあると思うのです。
時々言っているとおり、誰にでも体臭というのはあります。わきがであってもなくても。
その体臭が気になり、市販の適当なデオドラント商品を使ったけど、その効果が弱すぎてあまり効かなかった。
そんなこともあり得るのです。
だから、僕は、本当に効果のあるわきが・体臭対策をあなたにお伝えするために、こうやって授業を続けているのです。
表面化していませんが、自己臭恐怖症は社会問題の一つであると考えています。
僕はわきがのがっこう校長として、この問題に少しでも歯止めをかけたいな、と思っているのですよ。
わきがのがっこう、いいがっこうじゃない(笑)?
自己臭恐怖症、まとめるよ!
全3回にわたって、自己臭恐怖症をテーマにお送りしました。
しっかり授業を聞いてくれたと思いますが、ざっくりまとめておきます。
1.あまりににおいが気になるなら、自己臭恐怖症を疑ってみましょう。
2.まずは本当ににおいが強いかどうか、わきが診断のできる病院・クリニックへ。
3.わきがではない、体臭もきつくないと言われたけど、それでも気持ちが落ち着かない場合は心療内科へ。
4.自己臭恐怖症であろうとなかろうと、日々の正しい対策を!
においに関するお悩みを解決するために!
これからも日々ケイタは突き進みます!!!
以上、体臭防止アドバイザー&わきがのがっこう校長のケイタでした!