こんにちは!

体臭防止アドバイザーのケイタです!

今日もブログを読んでくださって

ありがとうございます!

 

今日は、昨今大きな問題になってきている

「スメハラ」

についてお伝えしたいと思います。

 

「スメハラ」とは

「スメルハラスメント

(smell harassment)」

の略。

 

最近よく話題になっている

「ハラスメント」のうちの一つです。

 

「スメハラなんて…。

俺の周りにはなさそうだな」

「言われたことないし、

そんなこと言うやつは

過剰反応してるだけだよ」

 

そんなふうに思っていませんか…?

 

 

僕は結構スメハラの相談を受けていますが、

そんなに簡単に

片づけられる問題ではありません。

 

もしかしたら、

あなたも気づかないうちに

加害者になっているかも。

 

今日のお話は、

自己保身のためにも、

しっかり聞いておいてください。

 

スメハラって何?どういう意味?

 

まずは

「スメハラ」という言葉の意味を

理解していきましょう。

 

「スメハラ」は、

冒頭にも言いましたとおり、

「スメルハラスメント

 (smell harassment)」

の略です。

 

ちなみに和製英語なので、

アメリカ人に言っても通じないかも…。

(英語圏出身の人に聞いてみたことが

ないので分かりません!)

 

「スメル(smell)」は、

「におい」という意味。

 

「ハラスメント(harassment)」は

「嫌がらせ」という意味。

 

つなげてみると、

「においでの嫌がらせ」

ということになります。

 

 

昨今、「ハラスメント」という言葉を

よく耳にすると思います。

 

おそらく最もよく使われるのは、

「セクシュアルハラスメント(セクハラ)」

でしょう。

 

男性だから、女性だからという理由で

差別されたり、

男性なんだからこうあるべき、

女性なんだからこうだろう、と、

偏った考え方から嫌がらせを受ける。

 

今でもセクハラの被害を訴える人は多く、

僕も会社にお邪魔したときに

それなりに相談を受けます。

 

「ハラスメント」という言葉は

セクハラが社会的問題として

認知されると共に広まり、

「パワーハラスメント(パワハラ)」

「マタニティハラスメント(マタハラ)」

など、

今ではいろいろなハラスメントが

問題となってきています。

 

 

スメハラもそのうちの一つです。

 

 

もしかしたら認知度は

セクハラ、パワハラ、マタハラに比べ

低いかもしれませんが、

なかなか解決が難しいという点では

共通しています。

 

「スメハラ」に対しても、

決して無知でいるわけにはいきません。

 

「ハラスメント=嫌がらせ」。

そもそも、あってはいけないこと

なのですから、

正しく理解しましょう。

 

スメハラが起こりうる場面とは?何が問題になっているの?

 

スメハラが

「においでの嫌がらせ」という意味、

ということは分かったけど、

別ににおいで嫌がらせをしようなんて人は

そうそういないでしょうね。

 

でも、これだけ社会問題になっているのは

どうしてでしょう。

 

そこが、

「ハラスメント=嫌がらせ」という翻訳と

少しずれるところではあります。

 

どういうことかというと、

 

「ハラスメント」は、

相手が不快に感じたら「ハラスメント」

なのであり、

嫌がらせをしようと思っていたか、

嫌がらせをするつもりが全くなかったか、

という、

加害者の意思は全く関係ないのです。

 

 

例えばセクハラ。

 

「性的な嫌がらせをしてやろう」

というつもりでセクハラをしている人は

おそらくほとんどいないでしょう。

 

性的なことに関わる言動をした結果、

相手が不快に思った、

という流れがセクハラでは一般的であり、

加害者は自分がセクハラを行っている

とさえ思わないことがほとんどです。

 

「あ、髪切ったんだね」と

男性が女性に声をかけた、

ただそれだけでも

場合によってはセクハラになり得ます。

 

 

スメハラも同じ。

 

「においで嫌がらせをしてやろう」

と思ってはいなくても、

相手がにおいのせいで不快に思ったら

「スメハラ」なのです。

 

 

では、例えばどんなことが

スメハラになり得るでしょうか。

 

もはや事例がありすぎて恐ろしい限りです。

 

いくつか挙げてみましょう。

 

1.口臭がきつい。

2.加齢臭がきつい。

3.体臭・わきががきつい。

4.香水がきつい。

5.ランチににんにく料理を食べた。

6.柔軟剤のにおいが好みではない。

7.化粧のにおいがきつい。

8.頭皮がにおう。

 

少し気をつければ防げそうな

こともありますが、

中には対策に相当苦労しそうな

ものもあります。

 

汗っかきのわきがサラリーマンが

外回りをした後なんて、

みっちり対策しないと

かなり臭いです。

 

「スメハラ」のことを知らないと

意図せず加害者になってしまいますよ。

 

 

本人が気づかぬまま、

相手を不快にしているということが

往々にしてあるので注意が必要なのです。

 

相手が

「こいつくせぇ…」

と思ったらスメハラ。

 

そう認識しておいてください。

 

スメハラで裁判沙汰に!?

 

スメハラは「ハラスメント」。

 

つまり、被害を及ぼすものです。

 

もし、本当にスメハラに

悩まされている人がいたら、

どういった行動を取ることが

予想されるでしょうか?

 

 

例えば、ある企業に勤めている女性が、

目の前の席に座る上司のにおいがきつく、

どうしても耐えられない!

と思っていたとしましょう。

 

この状態で、

いくつかの事例を考えてみます。

 

 

①このままではまともに働けない…。

そう思った女性は、

直接上司に、やんわりと

「あんた臭いんだけど」ということを

伝えてみました。

 

その結果…

 

明らかにその上司の態度が

冷たくなりました。

 

 

②においがつらいのに

我慢して働いていたら、

頭痛がするようになり、

食欲もなくなり、

精神的にもつらくなってきました。

 

体調不良が続き、

仕方なく病院を受診したところ、

しばらく会社を休むように言われました。

 

 

③あまりにも臭いので、

その上司の上司(部長としておきましょう)

に相談してみました。

 

そして、部長から、

上司に「臭い」ということを

伝えてもらいました。

 

注意を受けた上司は、

部長に注意されたことに腹を立て、

「お前の香水のにおいも、

毎日毎日臭くて仕方がないんだよ!

自分のことを棚に上げてとやかく言うな!」

と、女性を怒鳴りつけました。

 

どうです、ありそうな事例でしょ?

 

ありそう、というか

実際これに近い事例を

聞いたことがあります。

 

においの感じ方は人それぞれ。

 

敏感な人は敏感だし、鈍感な人は鈍感。

 

一生懸命ケアしようという人もいるし、

無頓着な人もいる。

 

香水をいいにおいだと思う人もいれば、

臭いと思う人もいる。

 

においのことを指摘されて、

「迷惑かけてたのか、すまなかった」

と思う人もいれば、

「プライドを傷つけられた、けなされた」

と思う人もいる。

 

スメハラって、

結構解決が難しい問題なのです。

 

 

僕はまだそこまで携わったこともないし、

今のところ周りでも

聞いたことはありませんが、

裁判沙汰になる可能性が

ゼロではないとは思います。

 

詳しくは弁護士さんに

聞いてもらえばよいですが、

もし裁判になったとしたら、

精神的苦痛、傷害、名誉毀損

あたりで揉めそうですね。

 

まぁ裁判までいかなかったとしても、

金銭解決が必要な場合は

あるかもしれませんし、

第一、職場内で起こっていたことであれば

当事者は会社から懲戒を受ける可能性、

会社には職場環境を適切に

保てなかった責任が発生する

可能性があるでしょう。

 

スメハラで体調を崩して退職、

ということになれば

場合によっては自己都合ではなく

会社都合扱いの退職と

なるかもしれません。

 

(上記可能性は僕の想像の域を出ませんが、

もしスメハラで揉めた場合は

弁護士、社会保険労務士といった

専門家に相談してみてください!)

 

スメハラはなくせない?スメハラ被害を最小限に抑えるために

 

現代人がにおいに対し、

過剰に反応しすぎている、

という意見もあります。

 

とはいえ、臭いと感じる人はいますし、

臭いことが理由で頭痛や吐き気を

訴える人もいるのです。

 

 

職場ではできる限り消臭する、

毎日清潔な制服を支給する、

においに関して相談できるような

窓口を設置する、など、

人によっては少々過剰かな…と思うような

レベルで対策を考えていく

必要があります。

 

重要なのは、

「たかがにおいなんかで…」

と思わないこと。

 

そう思ってしまったら、

もしあなたが

ハラスメントの当事者になっていても

気づくことはできなくなります。

 

 

あなたを含め、

みんながにおいに対し関心を持つこと。

 

スメハラをなくすのは、そこからです。

 

 

たまには(?)真面目な話もしますよ!

体臭防止アドバイザーのケイタでした!